日本におけるエンジニア採用の方法:RPOは本当に費用対効果が高いのか
- Ikkei Hanayama
- 2025年11月23日
- 読了時間: 4分

日本のエンジニア人材市場は、アジアの中でも最も競争の激しい分野の一つです。スタートアップから大手企業まで、各社が優秀なエンジニアの獲得に力を注いでいます。
しかし、その採用競争に飛び込む前に、日本企業がどのようにしてエンジニアを採用しているのか、そして従来の手法が必ずしも長期的に最善とは限らない理由を理解することが重要です。
今回は、日本企業におけるエンジニア採用の実態、複数の採用方法から一体どのような採用方法が日本市場では有効なのかをご紹介します。
日本で主に利用されているエンジニア採用の求人媒体
エンジニア採用の第一歩は、適切な求人媒体を選ぶことです。以下は国内の企業が多く利用している代表的な採用チャネルです。
1. Green 国内最大級のIT・スタートアップ向け求人サイト。成長段階の企業やスピード感ある環境で働きたい中堅エンジニアやデザイナーの採用に適しています。
2. Findy AIを活用してエンジニアの技術力を分析するスキルマッチ型プラットフォーム。実務経験や成果物を基に評価するため、スキルが確かな開発者を探す企業に人気があります。
3. Lapras GitHubやQiitaなどのデータを活用し、エンジニアの実績を可視化。転職活動をしていない優秀な人材とも出会える仕組みが特徴です。
4. BizReach 管理職・上級エンジニア層の採用に強いハイクラス向け求人サイト。会員制で、質の高い候補者に直接アプローチできる信頼性の高い媒体です。
見えにくい採用コスト:日本の人材紹介手数料
人材紹介会社を通じた採用では、手数料が大きな課題になります。一般的に日本の人材紹介会社は、候補者の年収の35〜50%を手数料として請求します。
たとえば、年収1,000万円のエンジニアを採用した場合、手数料は最大で500万円に達することもあります。
急成長中のスタートアップや技術系企業にとって、複数名を同時に採用する際には、このコストが大きな負担となります。
各エージェントは複数の求人案件を抱えているため、求人企業は自社の求人を優先的に扱ってもらうための工夫が求められます。日本では「エージェントマネジメント」と呼ばれる独特の慣習があり、採用担当者が定期的に各エージェントと連絡を取り、求人情報の更新や共有を行うことで、エージェントが候補者に接する際に自社の求人を積極的に紹介してもらうよう促す取り組みが一般的です。
日本市場での採用におけるRPO(採用代行)という選択肢
こうした課題に対して注目されているのが、RPO(Recruitment Process Outsourcing)という採用業務の外部委託です。
RPOは、採用1件ごとに手数料を支払うのではなく、採用活動全体を外部の専門チームに委託し、継続的・戦略的に採用を支援する仕組みです。
RPOが選ばれる理由
採用プロセスの一括支援
各社のサービス範囲によりますが、母集団形成から面接調整、入社までを一貫して代行し、社内の負担を大幅に削減します。
日英両言語に対応した専門知識
日本特有の商習慣や文化的背景を理解した担当者が在籍する場合は、海外本社と日本チームの橋渡し役を担います。
採用知見の蓄積と社内移転
単なる代行ではなく、採用ノウハウを社内に残すことで、将来的に自社採用力を強化できます。
日本市場での採用でRPOを導入する意義
日本のエンジニア採用市場では、一つの採用判断が事業成長を左右します。適切な採用戦略を取ることで、コスト削減・採用スピードの向上・離職率の低下を実現できるほか、文化的な適合性や法令遵守の面でも効果を発揮します。
人材エージェントの利用も有効ですが、複数のポジションを採用したい、採用要件が高い場合などは、RPOがより戦略的な選択肢となります。
まとめ
日本でエンジニアを採用することは、単に人員を補充する行為ではなく、市場構造や商習慣を理解して取り組む必要があります。
需要が高まり続けるエンジニア採用の市場において、RPOは持続可能な採用体制をもたらす有効な手段となるでしょう。


